こんにちは、再利用梱包オバケです。
メルカリを始めて梱包に目覚め、「緑と懐に優しい梱包」と称し家庭から出る紙資源で梱包兼紙工作をしています。
またツイッターで参考になりそうと思った梱包や、環境にやさしい梱包資材の情報を集めています。
先日、物議を呼んでいだトレカの梱包方法について、引用させてもらう形でわたしの意見を書きました。
※ 実際にプチバズ/炎上?していたのはこの方のではなく別の方のツイート。
お手本的トレカ梱包を引用したことはありましたが、悪い見本を引用したのは初めて。
(ちょっとドキドキしました。)
この梱包に憤る/嘆くツイートは以前からよく目にしていましたが、これまで「グッズ梱包は別の世界」と思い飛ばし読みしてました。
でも先日、連日立て続けにツイートされているのを見たとき、これは何かのメッセージだと思いました。
で、最近よく思うことに絡めたツイートをしました。
わたしの一番言いたかったことは、
「売り主が予め(分かるように)書いて/伝えておけば、少しこういったことが減らせるのでは?」
ということです。
以下詳しく説明します。
出品者があらかじめアナウンスしておくべき

不要カードを緩衝材に利用されたこと対して、多くのツイッターユーザーが怒っています。
肌感で、断固拒絶派が多数派(7~8割)。
彼ら曰く、「低評価を付けられてあたりまえ。」
ただ、拒否派が圧倒的多数なのにもかかわらずこれがなくならないということからみるに、ツイッターユーザーにおける多数派と、メルカリユーザーにおける多数派の割合は異なりそうです。
「メルカリでは常識だから」→相手はそう思ってないかも
臆せずに言うと、梱包そのものの是非についてはともかく、もし事前にお知らせして い な か っ た なら、出品者の不行届だと思います。
再利用資材をメルカリの梱包に使用する場合、出品者は梱包方法について購入者の了解を得ておくべき。
トレカ梱包のみならず再利用梱包にも同じことがいえます。
リユース業界では一般的かもしれませんが、現代の日本社会ではまだそこまで市民権を得られていません。
どんなに美しい梱包であっても、再利用ということには変わりはありません。
再利用梱包を許容する人、喜ぶ人もいれば、不愉快に思う人もいる。
※ 持論です。この記事を含めメルカリ経験者の言うことがメルカリ公式の見解であるとは限りません。
「かもしれない運転」の危機意識が自分を救う
「かもしれない運転」
だろう運転 – Wikipedia
より悲観的な(慎重な)視点から様々な可能性を想定し、十分な余裕(安全マージン)を持って運転すること。「だろう運転」の対義語。
わたしの場合、「プロフィール」と「商品ページ」の双方に再利用梱包となる旨を明記したうえで、更に「取引メッセージ」にやや具体的な梱包の方法とお詫び文、最近は「外装」にもお詫び文を記載しています。
(外装にまでお詫び文を書くのは見た目を損ねるような感じもしています。)
※「外装」にお詫び文が書いてあることへの梱包の印象は、実際受取った人にしか分かりませんが、梱包を褒めてくれる評価コメントが増えたような気はします。
外装についてはさておき、一番効果を発揮する可能性が高いのは「商品ページ」への記載だと思います。
品物が購入された後、商品ページにはロックがかかり編集ができなくなります。
ここに具体的な梱包方法についての記載があれば、万が一梱包方法でクレームを受けたり、低評価を付けられたときに自分が事前におことわりを入れていたことを一応のこと証明できます。
「取引ページ」にもほとんど同じことが言えます。
要するに梱包方法を明記するのは、見落としや行き違いから面倒なごたごたに発展するのを防ぐため、また見ず知らずで気が合わない(かもしれない)人との間で起こる(かもしれない)摩擦を事前に回避するための予防線になります。
定型文であればお詫び文を書くこともほとんど苦にはなりません。
(実際に梱包でトラブルになった経験はありません。)
わたしの言いたいことは以上です。
以下、一般論&他愛もない話です。
資材の再利用はメルカリ規約の禁止行為ではない

「梱包方法について事前に把握しているかどうかっていう問題じゃないです」と言う人もいるかもしれないので付け足します。
出品者が梱包方法についてアナウンスしているかどうかにかかわらず、カードが緩衝材にされているという実態(そういう世界)がありえないんです、ということであれば、メルカリの規定を改定させるため関係先に働きかけていくほかありません。
メルカリの利用規約でトレカを梱包資材に使用することを禁止してはいないからです。
メルカリの利用規約
メルカリ利用規約にはこうあります。
第 11 条 支払及び取引の実行
5. キャンセル及び商品の瑕疵
商品に瑕疵がある場合、商品説明と実際の商品が明らかに異なる場合、梱包の不備により配送時に商品が破損したなどの場合は出品者が責任を負うものとし、出品者の責任及び費用により、返金、商品の返品、修理、交換等の対応を行うものとします。
メルカリ利用規約 – メルカリ スマホでかんたん フリマアプリ (mercari.com)
梱包資材の再利用は特に禁止されていません。
第 12 条 ユーザーの評価
1. 購入者による評価
購入者は、届いた商品をすみやかに確認し、弊社所定の方式に従い出品者を評価するものとします。但し、商品に瑕疵がある場合、商品説明と実際の商品が明らかに異なる場合等において、第 11 条第 5 項に従い当該取引のキャンセルを希望する場合は、当該評価を行わないものとします。
メルカリ利用規約 – メルカリ スマホでかんたん フリマアプリ (mercari.com)
評価の方法についても細かい規定はありません。
メルカリガイド
ただ、メルカリガイドに評価についての手引きがありました。
受取評価/評価
「残念だった」と評価する前に、取引や商品についてどんな点が残念だったかを取引メッセージで相談すると問題が解決する場合があります。
評価を行う前に、取引相手に相談しましょう。
メルカリ便をご利用の場合、配送会社の遅延によって商品の到着が予定より遅れてしまった際は、事務局にご相談ください。
また、評価の判断に迷った場合、以下のポイントを参考に評価を行ってください。
・支払い期限は守られましたか?
・出品時に設定されていた発送期限や配送設定は守られましたか?
・発送期限や配送設定を変更する際は相談がありましたか?
・取引メッセージで不快な言葉づかいはありませんでしたか?
なお、取引評価のコメントはメルカリをご利用のすべてのお客さまから確認が可能です。
誹謗中傷および個人のプライバシーを侵害するような記載は絶対におやめください。
不適切な記載を確認した場合は、利用制限の対象となりえますのでご注意ください。
受取評価/評価 – メルカリ スマホでかんたん フリマアプリ (mercari.com)
メルカリガイドにも、再利用の梱包資材を使用することについて言及されている箇所は見当たりませんでした。
※「発送設定」とは、商品画面「配送の方法」の選択肢のことです。購入後、出品者により変更することが可能です。
メルカリで取引することのリスク
何かトラブルがあった際、大体のことはメルカリ事務局が何らかの対応をしてくれますが、規約/ガイドを読んでみると、やっぱりメルカリ内でしていることは個人間取引なんだという印象でした。
メルカリは人と人が物の取引するためのプラットフォームに過ぎません。
個人と個人が取引を行うための場所。
メルカリで取引をするのは、自己責任。
不快な思いをするかもしれないことを覚悟しておく必要があります。
カードを大切にする人と資源を大切にする人

あえて言及しますが、自分が認知していることが正しいからといって相手が間違いとは限りません。
出品者には、きっと「ノーマルカード」が「板紙」に見えているに違いない。
「確証バイアス」に注意!
「確証バイアス」
確証バイアス – Wikipedia
認知心理学や社会心理学における用語で、仮説や信念を検証する際にそれを支持する情報ばかりを集め、反証する情報を無視または集めようとしない傾向のこと。
自分ごとで恐縮ですが、たとえば、わたしはつい最近までプラ緩衝材の代替に紙緩衝材を使っていこうと考えていました。
省プラ化を意識して緩衝材で探したときに価格の手ごろな代替品が「紙」の緩衝材でした。
極端に言うとプラ=悪、紙=正義みたいな論理がどんどん構築されて「紙の信者」になっていきました。
多くのショップが緩衝材をプラから紙に切り替えたことも、わたしの確信を深めました。
でも数カ月後、紙の緩衝材がプラ緩衝材の代替にならないということを自分の中で確信し、諦めのツイートをしました。
※ プラ新法が施行された2022年4月から、プラ緩衝材の代替品を探していました。
段ボールや紙緩衝材である程度それっぽくすることはできても、紙には気泡緩衝材と同等の保護機能はないということに気付いたんです。
この段階ではまだバイアスがかかっていたのですが、プラ緩衝材へ戻る方向へ頭を切り替えたら、翌々日にたまごの殻が配合されたバイオマスの緩衝材を見つけました。
※ 2023年1月現在、小ロットの販売はされていません。
プラ素材の中に、相対的に環境に優しめの物があることを見つけられただけでなんだか少し罪悪感から解放されたような気分でした。
「エコーチェンバー現象」に注意!
「エコーチェンバー現象」
エコーチェンバー現象 – Wikipedia
エコーチェンバー現象とは、自分と似た意見や思想を持った人々が集まる場(電子掲示板やSNSなど)にて、自分の意見や思想が肯定されることで、それらが正解であるかのごとく勘違いする、又は価値観の似た者同士で交流・共感し合うことにより、特定の意見や思想が増幅する現象。
似た価値観を持った人同士のコミュニティに長く居過ぎて、或いは専門性を高め過ぎて見えなくなっていることがあります。
周囲で脱プラがプチ流行していたので、わたしも取り憑かれたかのように梱包資材のプラ代替品を模索していました。
Amazon、Google、Twitterのアルゴリズムは、わたしに自然派な物をおすすめしてきますが、バイオプラスチックなどの新素材を教えてくれませんでした。
でもいまバイオ素材や再生素材などの新素材って沢山ありますよね。
良い部分もあれば悪い部分もあるのでしょうけど。
脳が無意識に不要な情報として処理していたのかもしれませんが、とにかく、紙の緩衝材を諦めるまで環境に優しいプラ緩衝材の存在に気付かなかったんです。
上記は、頑固に何か/誰かを信じていたせいでわたしの視野が狭くなった事例でした。
基本的にひとりの人間の視野は狭いものだと思います。
何に価値を感じているかも人によって異なる
トレカ梱包に激高していた購入者さんがこうツイートしてました。
「百均でいくらでも揃えれます」
※「封筒ぐらい買え」とか「買うお金無いのか」といった言葉には敏感なわたしです。
トレカの梱包は、スリーブ(小さなOPP袋)に入れる > カードローダー(硬質ケース)に入れる > 段ボールシートで挟む > プラ袋に入れる、という方法が一般的です(みたいです)。
お金をケチってるとしか思われてないように取れる発言には少し胸が痛いです(直接言われた訳じゃないんですけど)。
でも、「それは短絡的では?」とも思います。
※ ケチってるのは否定しません。
これだけSDGsが叫ばれている世の中なので、省プラ・省資源的な思考で簡易梱包を真面目にやっておられる人達もよく見ます。
少しでも紙資源を有効活用しようと模索する中で、不要トレカを緩衝材に利用しようと考えたとしても不思議ではありません。
或いは何かほかの事情があるのかもしれません。
大切にしている物はみんな違います。
トレーディングカードは比較的エコな趣味

リプ欄にこうありました。
「ゴミ扱いするな!」
※ 「ゴミ」という言葉にも敏感なわたしです。
恐らく「不用品」という意味で使用されているのかとは思いますが、こう思ってしまいます。
「ゴミ」と「資源」は違う。
ツイートをしばらく眺めていて、ふと、環境的視点から画像が緩衝材に使うほど大量のノーマルカードが刷られているという実態を象徴しているようにも見えたんです。
それでトレーディングカードがゴミか資源か調べてみました。
古紙再生促進センターのウェブサイトによると、
普通のカラー印刷のトレーディングカードはリサイクル可能な「資源ごみ」、
金や銀の箔押しがついているトレーディングカードはリサイクルに適さないため「可燃ごみ」となるようです。
※ 自治体の規則に従ってください。
http://prpc.or.jp/recycle/diagnosis/
ホログラムや、金や銀の箔押しが入っていなければ「紙資源」として資源リサイクルすることが可能なんですね。
結論、トレーディングカードは環境負荷の低い、比較的エコな趣味といえそうです。
理由は紙製トレーディングカードはカーボンニュートラルで環境に優しいからです。
車やバイク、プラモデルなどと比較すれば、火を見るよりも明らかですね。
紙製で、処分する際に紙資源へ分別すればリサイクルされてまた紙に再生します。
まとめ

今回は、不要なトレカを梱包資材にすることについて考えをまとめました。
このブログの結論は、「出品者があらかじめアナウンスしておくべき」です。
ただメルカリの規約上、再利用梱包についてアナウンスしなければならないと明確に規定されているわけではありません。
また再利用資材を使用してはならないと規定されているわけでもありません。
物の見え方はや価値観は人によって異なる場合があります。
購入者がカードを大切にしているように、出品者は資源を大切にしている人かもしれません。
カードが紙資源にしか見えていないのかもしれません。
トレーディングカードは比較的エコな趣味です。
カードを処分する場合も、ホログラムや、金や銀の箔押しが入っていなければ「紙資源」として資源リサイクルすることが可能です。
「捨てればごみ、分ければ資源」です。
トレカ、メルカリ、エコ、それぞれ快適に楽しめますように。
最後までお読みいただきありがとうございました!